議会報告

HOME > 議会報告 > 介護保険、障害者自立支援法〜高齢者、障害者の負担を軽減する支援策を〜

介護保険、障害者自立支援法〜高齢者、障害者の負担を軽減する支援策を〜

 2月20日から始まった杉並区議会第一回定例会本会議で、私くすやま美紀は一般質問に立ち、介護保険と障害者自立支援法についての区の姿勢を質しました。
 昨年改悪された介護保険法が4月から全面実施となります。すでに、昨年10月から特養ホームなど施設入所者の食費・居住費が全額自己負担となりましたが、これに加え、保険料の大幅引き上げ、軽度者へのサービスの切リ捨てなど、国民に大幅な負担増を強いる内容です。

介護保険料 一挙に40パーセントも引き上げ

 65才以上の介護保険料は所得に応じて5段階にわかれていますが、杉並区は4月から7段階にする予定です。これ自体は、負担能力に応じたものに改めるもので前進ですが、問題は保険料です。現在の基準額3000円を4200円に一挙に40%も引き上げようとしています。保険料が高い理由は、介護保険制度が始まったときに、国がそれまで50%負担していた介護の費用を25%に引き下げたためで、国の責任は重大です。(下表)

 私は、「区としても、少しでも値上げを抑える努力をすべき」と質問。区は「介護予防対策を充実させ給付費の伸びを抑えることで保険料の上昇は抑える努力はしている」という答弁で、これ以上引き下げる考えは示しませんでした。

雪だるま式にふくらむ高齢者の負担増

 18年度は、公的年金等控除の縮小、老年者控除の廃止、非課税限度額の廃止、定率減税の半減という4つの税制改悪が行なわれます。そのため、非課税から課税になる高齢者は、国保料をはじめとした医療・介護・福祉などの社会保障の負担増が雪だるま式にふくらみます。介護保険料でもこれまで、第2段階や第3段階だった人がより高い保険料段階に移行することになります。杉並区では、その影響を受ける人が9900人と見込まれることが、明らかになりました。国は2年間の激変緩和措置を講じるように指示していますが影響は重大です。「区としてのきめ細かい減免策を講じるべき」と求めましたが、「保険料段階をきめ細かく設定し、低所得者には配慮している」と述べるのみでした。
 私は、いま開かれている予算特別委員会でも高齢者、区民の負担軽減のために全力をあげます。