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補助131号線一方通行維持 請願・陳情「趣旨採択」に

荷卸のトラック、バス、タクシーなどで混みあう131号線

4月27日、区議会都市環境委員会(山崎一彦委員長)で「補助131号線の一方通行維持を求める請願・陳情」3本が審議され、いずれも趣旨採択されました。
これまでの経過
 荻窪駅南側の補助131号線は、昨年秋、整備完了と同時に相互通行になる計画でした。しかし、交通量の増加を心配する地元住民のみなさんから「西荻窪方面へ131号線が完成するまでは、現在の一方通行を維持してほしい」と要望が出され、区長も昨年2月「相互通行が基本だが、地域住民の理解と合意形成を得るのは難しく、整備完了後も当面一年間暫定的に一方通行を維持する」と表明していました。
 この間、地元七町会やすずらん通り商店会、住民のみなさんは、一年間の暫定期間後も一方通行を存続させるために取り組んできました。
 審議に先立ち、陳情の提出者である「荻窪の地域環境を考える会」代表が補足説明にたち、「相互通行になれば、車輌の増加で混雑、渋滞、環境悪化は必至。また、すずらん通り近辺は、小学校、保育園、児童館、医療機関、視覚障害者会館などの施設が集中する地域で安心して歩けなくなる。住民合意がなされないまま、相互通行計画が進められてきたが、地元3商店会はじめ、大多数の住民は相互通行に反対している」と切実に訴えました。
重みを持つ「趣旨採択」
 日本共産党原田あきら委員は、荷おろしの車などで渋滞が発生すること、住民合意がなされず進められてきた問題などを指摘し、「安全性の面からも地元住民の総意の点からも一方通行を維持すべき」と3本の請願・陳情について「採択する」と意見を述べました。採決の結果は、杉自、公明、自民、無所属の委員の賛成多数で「趣旨

採択」となりました。
 「採択」には至りませんでしたが、「趣旨採択」となったことは、住民のみなさんの要望の趣旨が支持されたもので、重みを持つものです。住民のみなさんの運動と熱意が議会を動かしたといえると思います。
安全なまちづくりめざして
 質疑のなかで、区は「131号線を相互通行にし、すずらん通りを駅側から環八側(東電支社前)へ一方通行にする案を検討していることを明らかにしました。しかし、すずらん通りを一方通行にしたとしても、131号線そのものの交通混雑や周辺への影響などの問題が解決されるわけではありません。今後、地元に説明に入るとのことですが、住民から意見を十分にきき、合意形成のもとにすすめるよう区に対して声をあげていきましょう。
 これからも、私は、皆さんと力をあわせ131号線の一方通行維持をはじめ、安全な荻窪のまちづくりのために頑張ります。