2010年決算特別委員会 障がい者施策について質問
日本共産党区議団は、この間、区内の知的、身体、精神、視覚など各障がい者団体と懇談を行ってきました。たくさんの要望が出されましたが、とりわけ、知的・身体ともに、一番要望が高かったのがショートステイ(短期入所)の増設でした。私は、さっそく決算特別委員会でこの問題を取り上げました。
ショートステイは、介護者(多くが親)が、急用や病気などで介護ができないときに一時的に施設に入って援助を受けるサービスです。ところが、利用したくても、いつもいっぱいで、特に緊急時に利用できることはほとんど不可能になっています。
現在、区内の障がい者用のショートステイは5施設20床。私は「障害者の生活は親に支えられているが、親の高齢化で、特に、重度の肢体不自由児者の介護は体力的にも大変。介護者のレスパイト(休息)を保障するうえでも、ショートステイを増設すべき」と求めました。ところが、質疑のなかで、区はショートステイの明確な整備目標を持っていないことが明らかに。私は、早急に目標をたて、整備に踏み出すよう求めました。区は、今年障がい者の基礎調査を実施し、来年改定の障害者福祉計画に盛り込んでいきたいと答えました。
障がい者は親子とも高齢化が進み「親なきあと」に大きな不安を抱えています。地域で安心して生活が送れるように支援体制の確立が求められます。そのための検討会をたち上げること、視覚障害者のガイドヘルパー養成講座の改善、荻窪駅周辺にエスコートゾーン(横断歩道の点字ブロック)を増やすことなど求めました。