2010年第4回定例会 「区長多選自粛条例」廃止案が可決!
第4回区議会定例会で、田中区長から「区長多選自粛条例」の廃止案が提案され、賛成多数で可決されました。この条例は、『首長の多選は、権力が集中・肥大化し、弊害をもたらすため、任期を3期までに自粛するよう努める』というもので、8年前、山田前区長によってつくられました。
田中区長は、廃止の理由として、多選には弊害があるとしながらも、「公職選挙法や憲法には、参政権が保障されており、たとえ自粛であっても、条例で縛ることは許されない」と説明しました。さらに、この時期に廃止を提案した理由について、「以前からこの条例に疑問を持っていた。自分が多選を目指していると思われたくないので、提案はできるだけ早くこの時期に行うべきと思った」と述べました。
日本共産党区議団は、8年前に山田前区長がこの条例を提案した際、「憲法で保障された国民の参政権を侵害するもの」として反対しました。今回、党区議団とほぼ同様の理由で、田中区長が廃止の条例を提案してきたことを党区議団は評価し、賛成しました。「減税自治体構想」の凍結に続き、またひとつ山田前区政の〝負の遺産〟が、是正されたことになります。
自民・公明・民主は、当時「多選自粛条例」に賛成したにもかかわらず、今回、廃止条例にも賛成。首尾一貫しない姿勢に疑問の声があがっています。