７月16・17日に臨時議会が招集され、補正予算が提案されました。
　今回の補正予算では、大きな課題となっている待機児童対策のため、区保育室を新たに８か所（２０５名分）整備する設計費が盛り込まれました。
　党区議団は、認可保育所を抜本的に増設することを求めるとともに、緊急対応として区保育室の整備も求めてきました。その点では、重要な前進です。
　しかし、今回の保育室整備については、大きな問題もあります。８か所の整備のうち、６カ所が区の会議室（荻窪地域区民センターは展示室）を転用しての整備となるため、会議室の利用ができなくなります。特に、高井戸、浜田山の各会議室は、利用率もきわめて高く、代替場所の確保の方針も示されていないことは問題です。
　そもそも、保育待機児童増加の原因は、区が保育需要予測を見誤り、認可保育所整備を怠ってきたことにあります。失政のツケを、区民サービスが受けることになった事態を、区は深刻に受け止めるべきです。
　質疑では、「会議室の転用は、緊急的・暫定的な対応である」「認可保育所の増設に向けて、国公有地の活用を検討する」こと等が示されました。
　党区議団は、待機児童問題の深刻さを鑑みて、議案には賛成しましたが、区民サービスの低下を引き起こすことなく、保育施策を拡充するよう区長あてに要望書を提出しました。