住民の切実な願いに背を向けた与党会派
11月25日の区議会保健福祉委員会で、「井草地区における子育て環境の整備に関する陳情」「上井草保育園の民営化計画に関する陳情」が審査されました。陳情提出者から補足説明が行われ、住民不在で進められている計画について、深刻な実態の報告や改善を求める訴えが行われました。
向井公園に関する陳情では、近隣の子どもたちが拠点としていた公園が潰されたことにより、居場所をなくした子どもたちが、遊び場を求めて地域をさまよい歩く深刻な実態が語られました。上井草保育園民営化計画に関する陳情では、突然の民営化方針により、児童や保護者に大きな混乱が発生している状況や、すでに民営化した認可保育園(企業立)で、園長も含む職員の大量離職が発生した問題が語られました。
日本共産党区議団は、これらの陳情について採択すべきと主張。しかし、自民、公明、未来、自民無所属、いのち平和(上井草の陳情については退席)などの会派が、採択に反対したため、不採択となりました。
区議会への陳情は、区長の区政運営に対し、二元代表制の一角を成す議会へ、切実な窮状の訴えや問題の改善を求めるものです。しかし、現在の区議会は、多くの会派が区長追随で、住民の声に耳を傾ける姿勢がありません。
区長の姿勢とともに、区議会の責任が厳しく問われます。
2つの陳情の概要
◆向井公園存続と計画停止に関する陳情
・認可保育所は近隣の自転車集積所を建設地として活用する。
・向井公園隣接の区有地(600㎡)に認可保育所を整備する。
・向井公園等の保育所整備計画を停止する。
◆上井草保育園民営化計画見直しに関する陳情
・民営化計画を見直し、プロセスを一度停止する