善福寺川上流域 浸水被害の軽減へ 善福寺川調節池が完成
善福寺川緑地公園の地下に整備された「善福寺川調節池」が完成し、昨年末、町会の方々と視察しました。
善福寺川調節池は、善福寺川上流域の浸水被害を早期に軽減することを目的とし、都立善福寺川緑地のなかよし広場地下に整備されたもので、貯留量約35000立法メートルです。
洪水時、善福寺川の水位が一定水位まで上昇した場合には、取水堰から河川水が越流し、調節池内部に貯留(自然越流方式)され、善福寺川の水位が低下した後、電動ポンプにて排水が行なわれます。
2005年9月4日に発生した集中豪雨は、時間最大112㍉の降雨量となり、善福寺川流域河川の溢水等により杉並区内で2千世帯以上で浸水の被害が発生しました。
河川整備等の集中豪雨対策は、喫緊の課題であり、党区議団も再三にわたり、水害対策の促進を求めてきました。
善福寺川調節池は、2016年8月31日より取水が可能となっており、浸水被害軽減に向けた効果が期待されます。
今回の調節池の設置により、上流域の河川整備も加速します。今後、調節池より上流の護岸整備や河床の掘削等の対策が進められます。
昨今、局地的な集中豪雨・ゲリラ豪雨が多発しており、善福寺川流域での浸水被害が発生しています。善福寺地域、西荻北地域でも深刻な被害が相次いでいます。
今回の調節池の設置は時間100ミリの豪雨対策として大きな前進となりますが、引き続き、上流域の河川整備等の対策を求めます。