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区立施設再編整備計画」は見直しを

 開会中の区議会定例会で、日本共産党の富田たく議員は「区立施設再編整備計画」について一般質問に立ちました。

あんさんぶる荻窪がなくなって困っている!」悲痛な声が次々

 田中区政のもとで、区民の大切な財産である区立施設の廃止・縮小が次々と強行されています。
 3月に廃止となった「あんさんんぶる荻窪」。施設内にあった荻窪北児童館の代わりに、期間限定で保健所4階に「おぎきた子どもプレイス」が設置されましたが、児童や保護者からは、次のような声が寄せられています。
◆「あんさんぶる荻窪がなくなり、子どもが家から出なくなり困っている」
◆「あんさんぶるの児童館には行きたがっていたのに、子どもプレイスには一度行ったら行きたがらなくなった」
◆「子どもプレイスは日曜日が休館のため、父親と遊びに行けなくなった」
 富田議員は、こうした声を紹介し、「地域住民の声に聞く耳を持たず、強引にあんさんぶる荻窪を廃止した結果、子どもたちに多大な犠牲が強いられている」と指摘し、区の認識を質しました。
 区は「地域全体として子どもの居場所機能の拡充を図っている」等と答弁しましたが、子どもや保護者の悲痛な声に対する明確な認識は示しませんでした。

区の人口は減るどころか増加。施設削減はやめよ

 区が、施設削減の根拠の一つにしているのが、2013年版の社人研の人口推計です。ここでは、区の人口は、今後30年間で12万人の人口減少とされていました。しかし、最新版の社人研の人口推計では、人口は減るどころか、30年後には3万人も増加となるとしています。
 富田議員は、計画で採用していた社人研の人口推計が大幅に変わったのだから、「人口が減るから施設を削減する」という考え方は見直すべきと迫りました。
 区は「将来的には人口全体が減少に転ずることが見込まれる」として、施設の統廃合を推し進める姿勢に終始しました。
 
施設のあり方は住民・利用者とともに

 公共施設は、住民福祉を支える重要な役割を持っています。施設ごとのあり方は、利用者、住民とともに考えていくべきと求めました。