杉並区議会第2回臨時会肺がん見落とし 外部検証委員会設置へ
杉並区議会・全会一致で可決
杉並区の肺がん検診によるがん見落としの死亡事故について、杉並区議会は8月21・22日に臨時会を開会し、外部検証等委員会の設置条例を全会一致で可決しました。外部検証委員会は学識経験者等の4名で構成され、原因究明と再発防止について区長への答申を行ないます。
区への情報提供も不十分なまま6月1日より同医院で検診を実施
河北健診クリニックでの肺がん見落とし事故の発生は、4月18日に確認されたのにも関わらず、杉並区への情報提供や、その後の対策が実施されるまで時間が費やされました。
6月1日より今年度の区肺がん検診が実施されるため、5月29日、区は、同医院の二次判定・総合判定は杉並区医師会で実施することに変更。見落とし事故の全容が把握されないまま、検診が実施されることになりました。
事故の原因究明とともに検診体制のバックアップを
今回の見落とし事故では、区の検診実施マニュアルを順守せず、二重読影に専門医が関わらずに実施されていたことも明らかとなりました。
この間、区の検診自己負担金の引き下げ等によ
り、検診受診者が増加する一方で、専門医の不足等により、検診体制の確保が困難になる事例も発生しています。
杉並区として原因究明と共に、区民検診実施医療機関への支援体制を強化することが必要です。