阿佐谷北東地域のまちづくり方針 重大な問題点を徹底追及
杉並区が進める阿佐谷北東地域のまちづくりが大問題となっています。区の計画は、杉一小を河北病院敷地に移転改築、杉一小跡地には巨大高層ビルを整備、さらに、河北病院は、けやき屋敷に移転改築するもので、貴重な屋敷林が削減されることは必至です。
第4回定例会の日本共産党区議団の追及で、計画の重大な問題点が浮き彫りになりました。
問題点①巨大高層ビル建設のために容積率引き上げなど異常な優遇策が
第1の問題は、杉一小跡地に高さ60m、13階建ての巨大高層ビルを建設するために、用地全体の容積率を500%に引き上げるなど、地権者への新たな優遇策がとられようとしていることです。 こんな計画が進められたら、阿佐谷駅北側の街並みが一変するだけでなく、周辺商店街との協調などお構いなしに、民間事業者の利益優先のビル事業になることが懸念されます。
問題点②土壌汚染の可能性がある土地への小学校移転
第2の問題は、杉一小移転予定地が、土壌汚染の可能性がありながら、移転を進めようとしていることです。移転予定地は、戦前から病院があり、医療廃棄物等が埋められた可能性があります。区も汚染の可能性を否定できませんでした。
問題点③土地の交換も地権者優遇か
第3の問題は、区有地の交換が地権者優遇で、区民の利益が損なわれかねないことです。
土地の換地(交換)は、公平、公正が原則です。しかし、日本共産党区議団の調査では、区が受け取る河北病院の土地価格は、杉一小の土地より2分の1も低く、容積率の引き上げで、さらに差が広がる可能性があることが判明。しかし、区は土地の評価額や根拠を示しませんでした。
さらに、党区議団の調査で、地権者や病院理事長から、田中区長が2014年の区長選挙時に献金を受けていることも明らかになりました。
様々な問題点の指摘に対し、区はまともに答弁しないという不誠実な態度に終始しました。この計画は、住民の声を無視して進められており、住民参加で計画を見直すよう求めました。