子どもたちの成長に重要な役割を果たす公園遊具一方的な撤去・縮小計画は見直しを
11公園の遊具を突然撤去
杉並区は、利用児童や保護者、近隣住民に十分な通告もせず、合意もないまま、公園遊具の撤去を突然開始。児童や保護者から怒りの声が広がる事態が起きています。
日本共産党杉並区議団が、区民からの通報をもとに調査したところ、区は、2017年に策定した「杉並区公園施設長寿命化計画」にもとづき、現在11の公園を対象に撤去・改修を進め、改修後は、遊具の設置数や規模が縮小されることが明らかになりました。
木製複合遊具の存続を
児童、保護者から最も批判の声が強いのが、木製複合遊具の撤去です。井荻公園(西荻北4丁目通称どんぐり公園)では、木製複合遊具2基を撤去し、ザイル遊具1基に変えることが示されましたが、井荻小学校の児童からは、木製複合遊具の存続・再生を願う声があがっています。
国の「指針」でも計画段階から地域住民との連携を強調
公園遊具は、公園での遊びを通して心身の発達、自主性、創造性、社会性を培うなど、子どもたちの成長にとって重要な役割をもっています。安全性確保のための改修は必要ですが、児童や保護者、利用者との合意もなく一方的に撤去工事を進め、規模を縮小することは許されません。
国土交通省の「都市公園における遊具の安全に関する指針」でも、保護者や地域住民との連携を重視し、計画段階から情報を共有・交換することが強調されています。
住民との協議を求め共産党区議団が緊急申し入れ
こうした事態を受け、1月30日、党区議団は、杉並区に対し緊急申し入れを実施。工事の中止と、住民と協議し計画を再検討することを求めました。
今回の遊具撤去・改修は、安全確保・長寿命化のためとしながら、実態は「遊具リストラ計画」ともいうべきものです。また「計画」を策定しながら、区議会に報告されなかったことも重大です。この問題については、12日から始まる第1回区議会定例会でも取り上げます。