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2020年予算特別委員会 新型コロナウィルス対策の抜本的強化を迫る

 3月6日の予算特別委員会で、新型コロナウイルス対策の抜本的強化を求めて、党区議団・山田耕平幹事長が集中質疑を行ないました。

マスク不足は深刻 区備蓄品の提供を要請

 区内の医療機関、民間保育施設、高齢者施設等から、マスクや消毒液が不足し、備蓄が底を尽きかけているとの切実な声が多数寄せられています。区が備蓄している約77万枚のマスク等を提供するよう求めました。
 区長は、区内のマスク不足の実態を認め「区が備蓄しているマスクの配布をどうやるか。(庁内に)積算を命じている」と答弁。都に対しては、マスク提供等の要望を出していると示しました。党区議団としても、原田都議を通じて、都へのマスク提供を求めています。 
 
情報提供体制の強化を

 新型コロナウイルスに関する状況は日々変化しており、相談窓口の周知や感染拡大防止に関わる情報は、インターネット以外に、紙媒体の配布や掲示等の様々な手法を活用し、速やかに進めるよう求めました。区は「今後、チラシ等を作成し、庁内施設等での配布を検討している。委員のご指摘も踏まえ、検討したい」と答弁しました。
 
各学校の判断の尊重を
 
 臨時休校により、学校現場にも重大な影響が生じています。学年末の授業、行事は子どもにとってかけがえのないものです。春休みまでの休校を既定のものとせず、状況を科学的に、適切に判断し、学校再開を検討するとともに、子ども・保護者・教職員の納得のいく形で学校運営を実施できるよう、各校の判断を尊重すべきと求めました。
 教育委員会は「今後状況の変化に応じて変更する」と答弁しました。
 引き続き、さらなる対策の拡充を求めます。

杉並区内の新型コロナウィルス発生状況

3月10日現在、杉並区では5名の新型コロナウイルス感染が報告されています。
■区内での初めての感染報告
 2月18日、立正佼成病院に入院されていた80代男性が感染していたと同病院が発表。
■同男性の妻の感染が判明
 その後、20日には同男性の妻(70代)の感染が判明。夫婦は区外在住で感染判明後、区外の医療機関へ転院。
■杉並交通株式会社の乗務員1名が感染
 2月25日には、杉並交通株式会社ハイヤー部所属の乗務員1名が感染していたことを同社が発表。同社によると当該乗務員は体調不良により10日より欠勤、13日より区外医療機関に入院し検査の結果16日に感染が判明。その後、治療をうけ25日に退院。
■立正佼成病院の女性看護師に陽性反応
 2月29日、立正佼成病院が女性看護師に陽性反応が判明したと発表。女性看護師は80代・70代の陽性反応患者の接触者として健康観察を行なっていたが、24日夜から発熱があり、新型コロナウイルス感染症の検査を実施。29日に陽性反応が確認された。女性看護師は区外医療機関で加療中。
■同じ病室に入院していた男性に陽性反応
 3月1日、立正佼成病院で新型コロナウイルス感染症患者と個室管理以前に同じ病室に入院していた男性1名に陽性反応が判明。現在、区外の医療機関で加療中。