一般質問 気候危機打開、ジェンダー平等について取組強化を迫る
14日の区議会本会議で、気候危機打開への取組とジェンダー平等について質問しました。
基礎自治体として「2050年ゼロカーボンを目指す」と答弁
気候危機は、日本に住む私たちにとっても、緊急に解決しなければならない死活的な大問題です。 しかし、区長の来年度予算編成方針の説明では、気候危機打開の言及はありませんでした。
私は、まず、気候危機に対する区の基本認識と姿勢を質しました。
区は「世界的な喫緊の課題であるという認識のもと、基礎自治体としても2050年ゼロカーボンを目指していく」と答弁しました。
2030年カーボンハーフ、二酸化炭素排出量等の目標明記を
2050年カーボンゼロを実現するためには、2030年までにカーボンハーフを実現できるかどうかがカギです。今後策定する地球温暖化対策実行計画に、2030年カーボンハーフを目標とすること、さらに、温室効果ガスだけでなく、二酸化炭素の排出量も併記することを求めました。
区は「新たな環境基本計画には、二酸化炭素の削減目標も示していく予定」と答弁。また、分野別目標については、国が示した通知をもとに、区としての設定方法や内容について検討を進めている」と答えました。
2年前の提案実る 「カーボンオフセット事業」実施へ
カーボンオフセット事業について、区は前回の私の質問に「二酸化炭素削減の有効策の一つとして認識しており、研究していく」と答弁していました。今回、新たな実行計画案に、カーボンオフセット事業が示されたことは重要な成果です。
区は、事業の内容について「交流自治体である青梅市が所有する森林約12haを、区が数か年かけて整備を行い、整備面積分の森林が吸収する二酸化炭素量を、区の二酸化炭素排出量と相殺するもの」で、「現在、令和6年度の実施に向けて、青梅市と具体的協議を進めている」と答えました
「偏見や思い込みが根強く残っている。取組を粘り強く進めていく必要がある」と答弁
世界的にジェンダー不平等を正そうという機運が広がっていますが、日本は、男女の賃金格差は是正されず、意思決定の場における女性の参画は遅れ、選択的夫婦別姓も実現されていないなど、「ジェンダーギャップ指数」は、156か国中120位と異常に遅れています。
私は、区長に、ジェンダー平等社会の実現に向けて区としてどう取り組んでいくのか、認識を質しました。
区は〝あらゆる分野で固定的な性別による役割分担意識や性差による偏見・思い込みが根強く残っている。男女共同参画行動計画にもとづく取組を粘り強く進めていく必要がある〟と答弁しました。
痴漢被害根絶、同性パートナーシップ制度創設を
個別の課題についての質問と答弁は次のとおりです。
Q 「痴漢は性暴力であり犯罪」という啓発活動の強化、性暴力被害の相談先の周知について、被害者に寄り添った丁寧な周知、情報発信に改善を求める。
A 痴漢被害については、関係機関と啓発活動の情報共有を図っている。被害の相談先の周知については、他自治体の取組を参考に必要な改善・充実を図る。
Q 小中学校トイレへ生理用品の配備を。
A 小学校2校、中学校2校でトイレに配備。それ以外は保健室に常備し、適宜配布している。
Q 同性パートナーシップ制度の創設を。
A 区民、区議会で様々な意見があり、慎重に考えていくべきと考える。
Q 女性管理職(特に部長級)を増やすためにどのように取り組むのか。
A 仕事と家庭の両立に関するセミナーの開催、キャリアデザイン研修などを効果的に実施していく。
ジェンダー平等社会の実現に向け、引き続き、取り組んでいきます。