共産党区議団の追及で明らかに 集会施設数報告を水増し「都に事前確認」は虚偽
7日の予算特別委員会で、日本共産党の山田耕平委員は、杉並区の集会施設数水増し問題と、党区議団代表質問への虚偽答弁を告発しました。
「見直し」で集会室急増 施設削減の実態を隠ぺい
杉並区は、区立施設再編整備計画にそって施設の削減・統廃合を進めてきました。その結果、総務省に毎年報告する「公共施設状況調査」では、2019年度の人口当たりの区立施設の面積数は23区中22位まで低下。日本共産党区議団は、その実態を追及し続けてきました。
ところが、昨年提出された報告書(2020年度)では、集会施設数も面積も大幅に増加していることがわかりました。
代表質問で、その経緯を質すと、いままで除外していた施設も集計対象とするよう見直し、東京都に確認の上、報告書を提出したと答弁しました。
都「区の電話は提出後」 追及で区も事実関係認める
党区議団は、事実関係を確認するために、東京都に行き、担当課長同席のもと応対職員に経過を聞きました。その結果、区の2つのウソが明らかになりました。①電話があったのは報告書が提出された後。②電話では、集会所に入れる具体的施設の話はなかった。これは、杉並区が見直しを正当化するために「都に事前に確認した」答弁が虚偽であったことを示すものです。
山田委員が、事実経過を追及したところ、区も委員会中に都に問合せし、見直しに関する区からの電話は提出後だったことを認めました。
しかし、謝罪や答弁修正はしないという態度でした。
定員2名の音楽室も「集会室」に
党区議団の調査で、水増しのために新たに集会室に加えた施設のなかには、定員がたった2名の面積9㎡程度の楽器練習室等も複数含まれていたことも明らかになりました(上表)。
施設再編で集会室を減らしたことの追及をかわすために、このような偽りの報告を総務省に提出していたのです。杉並区の区政運営に都合の悪い事実を隠ぺいし、水増しや虚偽答弁を繰り返す杉並区の姿勢は異常です。