2022年予算特別委員会 生活保護について質問
9日の予算特別委員会では、生活保護についても質問しまsした。
申請の権利を踏みにじる区の対応は許されない
昨年7月、生活保護申請時に、扶養照会(親族に対し、生活の援助が可能かどうか問い合わせること)を実施しないことを求める書面を提出しようとした男性が、福祉事務所職員に受け取りを拒否され、最終的に扶養照会が行われたことが明らかになりました。
区は、受け取りを拒否した理由について、男性が扶養照会をしないことを確約するよう迫ったためと答弁。男性の認識に誤解があり、区の対応に問題はなかった旨の姿勢に終始しました。
私は、書面は民間支援団体が作成したものだが、受け取りをかたくなに拒否したことは申請の権利を踏みにじるもので許されない、今後、こうした対応がないよう徹底することを求めました。
厚労省通知では、申請者への丁寧な聞き取りを求めている
男性が扶養照会を拒んだ理由は、扶養義務者となる両親が高齢で病気を抱えており、精神的な負担をかけたくないためでした。
厚労省は、もともと、高齢などで仕送りが期待できない親族には扶養照会しなくてもよいと「取り扱って差し支えない」としています。にもかかわらず、なぜ扶養照会が行われたのか。区は、生活歴や両親との関係等、全体を分析して判断したと答弁しました。
私は「厚労省は、生活保護の申請を親族に知られることを拒否している場合は、その気持ちを尊重し、援助を期待できない理由を丁寧に聞き取るよう通知を出している。申請者の意思を尊重し、照会を受ける親族側の心理的負担も考慮し、対応すべきだ」と迫りました。
区ホームページ案内の記載について〝 4月改修にむけ準備 〟と答弁
杉並区の生活保護の案内ホームページには不正確な記載もあり、改善を求めました。区は、4月改修に向けて準備していると答弁。
さらに「生活保護制度のご案内」チラシのホームページへの掲載や扶養照会の説明についても、他区の優れた事例を参考に検討していきたいと答弁したことは重要な一歩です。
引き続き、生活保護制度の運用・周知等の改善・前進に向けて力を尽くします。