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都政・区政報告会を行ないました

22日、荻窪地域区民センター

 4月22日・23日、荻窪と西荻で都政・区政報告会が開かれ、荻窪では20人、西荻では22人が参加しました。

若者はごくつぶし?

 吉田都議は貧困と格差が広がっている問題についての党都議団の論戦を報告。「格差はどこにでもある、東京が危機的とは思わない」「共産党流のプロパガンダ」などと格差の拡大を認めようとしない石原都知事に対し、東京の就学援助受給者の割合が大阪についで全国2位(約25%)、国民健康保険料滞納世帯の率が全国最下位であることなど具体的データを示して追及し、答弁に立った担当局長が格差の存在を事実上認めざるを得なかったことを報告しました。
 また、「フリーターの方が正規労働者よりも収入が高い」「若者はごくつぶし」などとまともな根拠も示さず暴言を吐く知事に対し、20代で年収300円以上の人の割合は正規労働者で5割に対して非正規労働者は4・5%という都産業労働局のデータを示して追及すると知事は答弁に応じようとせず、答弁に立った産業労働局長は「若い人の中で格差が広がりつつある」とやはり格差の存在を認めざるを得なかったと話しました。

23日、西荻南区民集会所

 吉田都議は、こうして格差が広がるなか、今後一定の収入がある人にも増税と負担増がのしかかってくる問題を具体例を示して説明し、少しでも負担増を軽減するための都議団の取りくみによって、シルバーパスの料金のすえ置き、軽費老人ホームの利用料のすえ置きなどの成果があったことを紹介しました。

区民のくらしを犠牲に自分の思想をごり押しする山田区政の姿がうきぼりに

 続いて議会報告を行ったくすやま区議は、保険料が大幅にあがる介護保険制度の下、区独自の負担軽減策を求めるなどの取りくみを行ったことを紹介、あわせて都議会同様、区議会でも首長をいわば天まで持ち上げるオール与党化が進行している実態を告発しました。
 くすやま区議は、「自分の不幸を政治や社会のせいにする人がまだ大勢いる」などこれまでの議会での区長語録を紹介しながら山田区政の特徴を分析、人件費など遮二無二コスト削減を推進し、2010年までに区の事業の6割を民間に委ねようとする区の姿勢は、保育など本来自治体が一定のコストをかけて安心できるサービスを提供すべき分野まで民間に投げ出そうとするものと批判しました。
 またくすやま区議は杉並師範館の問題に言及。教育委員会不要論を唱え、今議会でも選挙で選ばれた首長が教育行政の責任を負う制度がよいと自説を展開した区長は、自ら創設した師範館の理事長に就任、任意団体に過ぎない師範館に人件費だけで年間2億円が区から投入されているのは行政の教育への介入を禁止する教育基本法の精神からみて問題だと強調しました。
 最後にくすやま区議は、何にでも使える財政調整基金(一般家庭の預貯金にあたるもの)が区の目標の100億円に対し、現在195億円と目標の約2倍にも達していることを紹介、これは区民の税金であり、その一部を取り崩して福祉など区民サービスの拡充にあてるため、今後も全力で頑張ると決意を述べました。

 
 議会報告のあと、「知り合いの保育園の園長からパートで働きにこないかと誘われた。100人の子どもを預かっている保育園で、以前は全員が正規の職員だったが、今は半分がパートになっている。自分は責任がもてないと断ったが、区の職員がどんどん減らさせている実態はとても怖いことだと思った」など、参加者の活発な意見交流が行なわれました。

 また、西荻では、健友会介護保険事業部長・斉藤稔さんが、プロジェクターを使って見直し後の介護保険制度の特徴と問題点を詳細に説明してくれました。